樹海
□深い眠り
1ページ/1ページ
闇から覗くただしい光は
私を照らしてささやく
この世になにもいらないものは
なにひとつないんだと
私はうなずきながら
涙を流していた
どうしても欲しかった
まだみないあなたを
それでも触れられずに
悲しみがあふれては
私がまた堕ちていく
痛みさえ枯渇する明日へ
そっと眼を閉じて見せた
深い闇のなかやさしいあなたの
声すら聞こえることなく
私はそのまま動かなくなって
あなたを困らせるでしょう
それでいいの私
あなたの心に残れば
どうしても欲しかった
幸せなあなたを
けどどこか赦せなくて
憎しみがあふれては
私がまた堕ちていく
だからこそ私は自ら
そっと眼を閉じて見せた
どうしても欲しかった
まだみないあなたを
それでも触れられずに
悲しみがあふれては
私がまた堕ちていく
痛みさえ枯渇する明日へ
そっと眼を閉じて見せた