DI日記

□密着!深見さん
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今回も不思議空間であるディープアイランドをご紹介いたします。


さてさて、今日は深見さんの一日に密着しながらディープアイランドを知っていきますか。

深見さんはとある事情でディープアイランドの中に住んでいます。
いや、中というかオーナーが用意したディープアイランドの片隅にある従業員のマンションのような場所に住んでいます。
ここには深見さん以外にも何人か従業員の方が住まわれています。
それぞれが事情を抱えている人ばかりで、深見さんと同じようにオーナーに拉致さ…いえ、勧誘されてこちらに来ました。
オーナーはなぜそんな人ばっかり見つけてこれるのでしょうねぇ?まったく不思議な人です。



深見さんの一日は朝8時から始まります。オーナー支給のひよこの目覚ましによって起こされ、ゆっくりと起き上がるのです。
少し低血圧気味なので起きた直後はボーっとしていますが、冷蔵庫を開けてコーヒーを一杯飲めばすっきりとした顔に変わります。

「ん〜!よっし、今日も頑張りますかね」

まずは朝ごはんを作ります。といっても昨日のうちにタイマーでセットしておいたのでご飯はすでに炊けていますし、簡単に味噌汁を作り
それと、冷蔵庫からタマゴを取り出してよそったご飯にしょうゆと一緒にかけるだけの朝ごはんです。



ご飯を食べ終わって、お皿を洗ったら少し食休みを取ります。この時にディープアイランドで売っている商品の説明が書かれた紙を読んだりします。
深見さんの仕事は清掃員のはずなんですが、よく売店にも顔を出すので商品の事を覚える為にオーナーが定期的に作って渡しているのです。
基本的にあそこで売っている商品はちょっと不思議な物が多いのでどうも深見さんは覚えるのに苦労するようです。

例えば

DI限定!深海ブラックタオル・DI限定!月光ブラックタオル・DI限定!蛍光ブラックタオル
の違いがよく分からないブラックタオルシリーズや

Fさんのつなぎと一緒の素材で出来たミニミニ携帯ストラップ・Fさん特製微笑の紅茶クッキー・Fさんのボイス入り1/25サイズマスコット
の(深見さんにとっては)謎のFさんシリーズなどが売っています。

これら全部がオーナーの独自開発の商品で今でも少しずつその数は増えていっています。
特にブラックタオルシリーズについては今でも違いがよく分からなくなるので、念入りに復習します。


そうこうしているうちに時計は9時半を示すので、急いで着替えを済ませてディープアイランドへ向かいます。

このマンションから徒歩3分でディープアイランドには着くので事務所に直行して自分のロッカーから制服のつなぎを出してそれに着替えます。

「あ、深見さんおはようございます!今日もいい天気ですねー」

「おはようございます、オーナーが昨日何も言ってませんでしたから当分は天気みたいですねー」

「おはようございまーす」

事務所にはすでに何人かの従業員の人が来ていたので、その人たちと軽く挨拶を交わしながら手早く着替えを済ませます。

「おっはよー!今日も楽しく元気に同志のみんなを迎えよーう!」

大体10時くらいになるとどこからともなくオーナーが現れて朝の挨拶のようなものをしていきます。
そして、毎度の事ながらトビラを開けにいきますので、深見さん達従業員も続いて自分達の持ち場に行きます。


深見さんはとりあえず、園内(?)を箒と塵取を持ってぐるりと周る事にしたようです。

「ここも異常なしっと…本当にゴミなんかほとんど落ちてないなぁ…私がいる意味ってあるんだろうか…」

そんな事ないですよ!深見さんはこのディープアイランドのとっても大切な従業員ですから!貴方がいないとお客さん減っちゃいますから。
ほ、ほら、いつものようにお客様が深見さんを見つけて駆け寄ってきましたよー!

「ふ、深見さん!あ、あの今日…どんな感じですか…?あぁ!挨拶もなしですいません!!」

「はい、こんにちは。今日は…昨日言われた方の予約がお昼に一件入ってますがそれ以外はありませんよ」

「じゃあ、それ以外の時間でいいんで、よろしくお願いします!」

「分かりました…そうですね、待たせるのもなんですからこれからでも構いませんか?」

「か、構いません!!むしろバッチコイです!」
「(バッチコイ?)では、行きましょうか」

このお客様も深見さんに見事にはまっているようですね。でもあんまりテンションがおかしいと深見さんにびっくりされるんでお気をつけを。


深見さんと一対一でのお話をするのは事務所の近くのカフェテラス調のスペースと決まっているのです。
そこにはお菓子やら紅茶の葉やらが揃っているので、深見さんに入れてもらうことが可能なんです。
もちろん、お客様が入れて深見さんに出すなんて事もあります。
まぁ、大体の場合は深見さんに入れてもらうのを選んでる方が多いようですけどね。



深見さんとの楽しいひと時を過ごされたお客様がいなくなると、また深見さんは園内の見回りをします。
やっぱりゴミが見当たらなくて少しだけしゅんとしながら、今度はお食事スペースのお手伝いをし始めたようです。

ディープアイランドのほぼ真ん中に位置するお食事スペースは室内に10席、外に10席あります。
天気のいい日は外でなにやら盛り上がっているお客様達を見るのも珍しくない光景です。
その会話の内容はけして深見さんには聞かせられない内容ばかりでしょうねぇ。

「はい、ご注文のDIランチ3つです」
「わぁっ!深見さん!?きょ、今日はこっちのお手伝いしてたんですか…びっくりしました」

危なかったですね、さっきまでピーやらズキューン満載の会話してたんですから。
そんな彼女達の動揺にまったく気づくことなく、深見さんは料理をテーブルに置きまた、厨房へと去っていきました。
あ、ちなみに深見さんがお食事スペースのお手伝いをするときは、これまたオーナー特製のイタリアのシェフ風ステキ制服を着る事になっています。
まったく、深見さんは色々と着替えが大変そうですね…。


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