LOVE SONG SS集
□忘年会
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(俺って、損な役回りだな…。)
正宗がSKYプロダクションの仮眠室にありったけの布団を敷きながらため息を吐く。
今日は会社内の会議室を使い、忘年会をしていた。
忘年会が始まって、皆がハイスピードで飲み始め、グダグダに酔いつぶれる者が続出し、正宗は仕方なく雑魚寝が出来るように仮眠室に布団を敷き詰めていると言うわけだ。
忙しい時期にスタッフやメンバー達が大勢で泊まり込むので、そのための布団がこんな時にも役に立つなど因果なものだ。
毎年布団を敷くのは、いくら飲んでも酔わない正宗の役目となっている。
風邪をひかれては困ると、放っておけなくて、結局世話をやいていた。