ＬＯＶＥ ＳＯＮＧ SS集
□チョコっとバレンタイン？
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バレンタイン当日。
響がホクホクな顔をして、ＳＫＹプロダクションの事務所に入ってきた。
「なんだよ、ご機嫌だな。」
正宗が響に声をかける。
「へへ。真紀に貰ったんだ〜。」
嬉しそうにチョコが入った箱を見せる。
「お前もあげたんじゃなかった？なんだっけ？逆チョコ？」
「うん！真紀も喜んでくれたよ！」
「ああ、お前ら甘党だもんな。」
正宗はニコニコと笑う響を少し呆れ気味にあしらう。
「はい、正宗にも！」
響はそう言って小さな紙袋を差し出す。
その紙袋を見て、正宗は明らかに嫌な顔を見せる。
「お前、俺が甘い物が苦手だって知ってるくせに嫌がらせか？」
「違うよぉ。ちゃんと正宗が食べられるように甘くないのだもん！」
渋々と受け取り、袋を開けると、中身は柿の種やらスルメやら酒のツマミが出てきた。
「おお。有り難くいただくわ。サンキュ。」
正宗はなでなでと響の頭を撫でながら笑う。
響も正宗に喜んでもらえてほにゃあと笑う。