LOVE SONG SS集
□ライブ IN 卒業式。
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SKYプロダクションに所属し、看板アーティストの鮎川 隼人は今年3月で高校を卒業する。
高校卒業後は、本格的にアーティスト活動に専念し、活動の幅を広げていく予定だ。
ある日、隼人が少ししょぼんとした感じの顔で事務所内に入ってきた。
「おはようございます…。」
声にも覇気がない。
隼人はいつも元気いっぱいで、事務所内を明るくしてくれる太陽なような存在。
その隼人が元気がないと皆困惑し、心配してしまう。
「隼人、何かあったのか?」
事務所内にいた正宗が隼人に声をかける。
「正宗さんっ…あの、少し相談したいことが…。」
しょげっとした子犬のような瞳で正宗を見上げる。
「ん。わかった。じゃあ社長室においで。」
正宗が隼人を手招き一緒に社長室に入っていった。