LOVE SONG

□第二楽章
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響は打ち合わせのためSKYプロダクションの事務所に来ている。

「響、何か良い匂いだな。」

事務所の社長、鬼藤 正宗が響のいつもと違う香水の香りに気付いた。

「香水もらったから変えたんだ。」

マキからもらったRISKYの香水『Only One』。

「今までのより合ってる。すっげ爽やか。良いセンスの女だな。」

「まぁな♪」

「響!響〜!」

マネージャーがまた叫んでいる。

相変わらずでかい声。

「早く早く!
RISKYのCM始まるわよ!」

今日はあのCMの初オンエアの日。

「いいよ。俺、現場で散々見たし。」

「何言ってるの!
テレビで見てこそのCMでしょうが!」

響がCM出演をするのは実はこれが初めて。

音楽だけで売りたいと歌番組以外は出演してこなかったのだ。

マネージャーは響を無理矢理テレビの前に座らせた。

そして響の曲とともにCMが流れ始めた。

文字や声が入ると感じが変わり、とても品があり、綺麗な仕上がりになっている。

さすが一流ブランドのCMといったところだろうか。

そしてラストの声が響の耳に残った。

「RISKY 『Only One』

あなたに伝えたい。

私の唯一だとー…。」
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