LOVE SONG
□第三楽章
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SKYプロダクションの事務所内で、数日前とは違い、ほにゃぁ〜とした空気が漂っている。
響だ。
携帯を見ながらニヤニヤとしている。
バシッ!
「何ニヤニヤしてんだ。気持ち悪い。」
正宗が雑誌で響の頭を叩く。
叩かれても上機嫌。
「真紀がやっとTEL番とメールアドレスを教えてくれたんだぁ。」
満面の笑み。
徐々にだがマキも響の方に向いてくれていると実感が持てだした。
トュルル。
着信が入ったので液晶を見るとそこにはマキの名前。
「ま、真紀からだぁ!?」
「うっそ!?」
まさかマキからかかってくるとは思ってなかったので、ついあたふたしてしまう。