LOVE SONG
□第四楽章
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鍵を渡して以来、マキは響の家に来てくれるようになった。
付き合っていく内に響は普段、外食が多く、ろくなご飯を食べていない事に気付いたマキがご飯を作りに来てくれている。
「真紀、来てたの?」
「おかえり。」
「ただいま〜」
台所に立つマキの後ろ姿にデレデレしてしまう。
「やっぱいいなぁ…ねぇ一緒に暮らそ?」
マキに後ろから抱きつきすりすりとする。
「邪魔。座ってろ。」
一蹴。
相変わらず冷たい。
もしかしてこういうの今流行りのツンデレってやつかなぁ、まじでいいんだけど…などとにまにまと思いながら大人しく座る。
ご飯を食べた後はもちろん…。
「ん…も…だめ…。」
「もうちょっと…。すっげ気持ちいい…。」
「ん…んぅ…。」
「大好き…。」
二人は甘くて濃密な夜を過ごす。