LOVE SONG

□第六楽章
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響とマキが出会ってから一年がたっていた。

二度目の春。

響は出せば売れるといったようにヒットをとばし続け、大物歌手と肩を並べるまでになっていた。

大物歌手とカリスマモデル。

周囲も二人が恋人同士だということに違和感を感じなくなってきていた。

響は今日もRISKY日本支社に顔パスで当たり前のように入ってきていた。

「響君!」

響に声をかけたのはRISKY総括デザイナーのハルト。

「ハルトさん!いつ日本に?」

「昨日だよ。今度日本で大きなショーをするんでね。しばらくこっちに滞在するんだ。というわけだからまたよろしくね。」

響はRISKY日本支社の音楽ディレクターとして契約していた。

一度小さなコレクションを担当したのをきっかけにハルトにいたく気に入られ、日本以外での仕事もちょくちょく頼まれるようになっていた。

「もちろんです。他の仕事キャンセルしてでもお受けしますよ。」

にっこりと笑う。

響はRISKYでの仕事が好きだった。

自分の音楽をより高みへと追求することが出来るから。
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