書物
□雨模様−A
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啄むような軽い口付けをする。
佐助が薄く唇を開くと、その隙間から舌を絡める。
「っ…ふぁ…ぁ…」
「っ、佐助…」
冷えた身体に欲望の熱が点す。
衣服が濡れて、いつもより脱がせにくくなっている。そのもどかしさが、焦らされているようで‥
「んっ…旦那ぁ…早く、触って?」
始めは嫌がっていた佐助も、その気になってきた。
「そう焦らずとも、たっぷり可愛がってやる…」
「ああっ!…っ…あっ…」
首筋から耳へと舐め、中まで舌を入れる。
直接的にクチュクチュッといやらしい音が響く。
顔に添えていた指を、首筋、鎖骨から胸へと下ろしていく。
突起を摘むと、佐助の身体が震える。
「まだ触っていないのに、硬く尖っているぞ、佐助」
「あっ…やっ…言わないで、よ…」
「ここも…すでに勃ち上がっている…」
「ふぅ…あ…」
ベルトを外し、下着ごとずり下げる。
すでに勃起し、快感が欲しいと訴えているように、震えていた。
それは幸村も同じで、下半身は痛いくらい張り詰めていた。
今すぐにでも挿入したいが、慣らさないと佐助が辛くなる。
仰向けになった状態から、四つん這いにさせる。
まだ堅く閉ざされた蕾を潤むように舐め、舌をねじ込む。
「あぁ!や、だ…そこは、舐めちゃ、っ…嫌ぁ……」
解すように何度も舌を這わせる。
佐助も浅い注入が続き、もっと奥深くに打ち込まれたい−と思っていた。