書物

□微熱38℃
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あぁ〜最悪−
伝説の忍だなんて囃された俺様が−

「げほっ、げほっ」

まさか風邪引くなんてね−


咳は止まらないし、熱は出る。おまけに寒気がザワザワと全身を駆け巡ってる。

そんなんで、いつも通りに旦那を起こしに行ったら
大騒ぎ!
今は布団に(強制的に)寝かし付けられている。


これじゃ〜お仕事出来ないでしょ?って言ったら


「佐助は動いてはならん!今、冷やす物を持ってくる!…これは命令だぞ」


って返されたんだよ?本当参ったねぇ。

普通、忍がこんな扱いされるなんて有り得ない事だよ?しかも主が従者の看病って…う〜ん凄い事だな…


「佐助、具合はどうだ?」

水桶と手ぬぐいを持って、旦那が帰ってきた。


「もぅ平気だよ〜これくらい何とも、ぅわっ!」


額に、旦那の手が触れた。いつも熱い手が、ひやりと冷たくて驚いた!


「嘘でござるな。まだ熱いし、汗をかいておる」


旦那の手が、額から頬へ下りてく。なんだか手の温度が程よく冷たくて

「ぁ…気持ちいい…」


「っ!さ、佐助…」

「何?…んぅ!?」


突然、口付けされた!
いくら何でも、こんな事したら風邪移るっての!


「はぁ、旦那の、馬鹿…」

「…すまない。たが!佐助が愛らしい事するもので」
「んな事ないってば!!」


恥ずかしい事言うなよ〜!益々、熱が上がる!



「それに、風邪は移せば早く治ると言うだろ?」

「だから、何?移して旦那が風邪引いちゃったら駄目でしょう?」

「某なら大丈夫でござる!それより…佐助が苦しい思いをする方が、辛い…」



そんな顔して言うのは反則だよ、旦那。

「……本当、馬鹿だよ旦那」

「佐助?さっきより顔が赤くなってないか?」

「違っ!!‥げほっ!ごほっ、ごほっ」

「大丈夫か!?佐助ー!」



あぁ、達が悪い。
余計、熱を上げられる。

治らないよ…ずっと

風邪じゃなくても、旦那の熱にやられてるってのにさ…





End

あれ?なんか佐助ツンデレっぽい?キャラ大崩壊じゃとうとう私の脳みそもウイルスに侵されたねぇ

あ゙ぁぁ〜
もぅ恥ずかしいったらありゃしない
時間掛かってこんなんだけど、どうですかね?怯)
 

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