書物

□雨模様
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「ちょっと旦那、もっと早く走ってよ〜!」

「佐助が早過ぎるのだ!」



朝は晴れていたのに、夕方から突然雨が降ってきた。

もちろん傘など無いので、二人はずぶ濡れになりながら帰って行った。






学校から全力疾走で
やっと家に着いた時には、頭から靴先までびっしょりだった。


「はぁ、はぁ、さすがに疲れた、な」

「学校から、はぁ、走りっぱなし、だからね」



しかし、この格好で家に入る訳にはいかない。

上着を脱ぎ、鞄から部活用のタオルを出し、ある程度水気を取る。






濡れたワイシャツが透けて、いやらしく見える…
身体がうっすら赤くなって息も荒く、まるであの時の…
などと破廉恥思考まっしぐらな幸村と



今から洗濯して乾くかな〜靴とかカバンもずぶ濡れだ…明日、大丈夫かな?
それより、今日の夕飯何にしようかな〜

などとオカン思考まっしぐらな佐助。




佐助がぼんやりとそんな事を考えていたら、
とうとう我慢仕切れなくなった幸村に押し倒された。



「佐助…某はもう我慢できん!」


「うぁっ!なにすんの馬鹿ー!!ここ何処だと思ってんの!」


「玄関。」


「うん、玄関だね。
って!誰か来たらどうすんのさ!!」


「その時は…見せ付けてやればいいだろう」

幸村がニヤリと笑みを浮かべる。
内なる黒幸村出現!



「うぅぅ〜(汗」

「さぁ、観念せい佐助…」





「もう、いやぁぁぁ!」




外のドシャ降りの雨で、佐助の叫び声が遮られた。






End



あれ?ギャグ落ち?
エロいのを予定してたのに、暴走してしまいました!
えっと…何でこうなったの!?(←自分に対して)

次は、ヤッてる所のみ抜粋でUpします。(オイ)
 

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