書物
□お祭り騒ぎ@
2ページ/3ページ
「あれ?かすが!?」
珍しくこの場に居合わせたのは、かすがだ。
しかもいつものSexy衣装ではなく、浴衣で。
「浴衣姿もいいねぇ♪あれ?もしかして、それを見せる為に俺様に会いに来たの?」
「そんな訳あるか!謙信様のためだ!」
「相変わらずキツイねぇ、何、軍神も祭に来ているの?」
「ふん、貴様には関係のない事だ。」
「まぁ、そうだけど〜。あ、かすがもやって行かない?」
今だ、蒼紅一騎打戦で盛り上がる射的屋を指差す。
「…謙信様に捧げるために、少しだけなら」
「素直にやるって言えばいいのに」
「う、うるさい!」
なんだかんだ言いつつも、射的の銃を手にし、狙いを定める。
パァンッ!
見事、弾は命中!
一発で大きなス○ィッチの人形が転がり落ちた。
これには射的屋の親父もびっくりだ。
「すべてはあのお方のめに…」
「さすがだねぇ!一発で仕留めるとは」
「もぅここに用はない。付いてくるな」
「はいはいっと。じゃあね、かすが〜」
戦利品を抱え、去っていくかすが。心なしか嬉しそうに見える。