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□好きスキkiss
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どうやら僕のマスターはキスが好き、らしい。
暇あれば顔を近付け、軽くチュッと口付ける。

なのに今日は執拗にキスをしてくる。…何故?
不思議に思い、この状況から逃げ出そうにもマスターが強く抱きしめてくる。



「ふっ…ん、ん……」


「…はぁ…カイト…」



角度を変え、さらに追い込まれる。舌を甘噛みされて体がヒクッと引き攣る。
一方的に攻められ、くらくらしてきた。
このままだと、マスターに押し倒されて…って事になるなぁ。
あ!でも洗濯物畳まないといけないし、他にもやる事がまだあるのに…


「ぁ、んっ…ぅ、…はぁ……っ、マスター!」


「なんだよ〜キスぐらい、いいだろ?」


「マスターはしつこいんですよ!こう、ネチネチとして…あ、性格が表れてんですかね」


「ほほぅ、そんな事を言うのはこの口かぁ?」


「Σんんんっ!」



また口を塞がれる。本当、マスターは強引な人だ。
さっきより荒々しい口付けをしてくる。
ようやく開放されると、耳元にマスターの低音ボイスで一言…



「あんまり生意気だと、次は下の口を塞ぐぞ」


「なっ!?…マ、マスター変態!最悪です!!」


…やばい、すごくドキドキした!!
囁かれた耳を押さえ、思わず後退りする。するとマスターが


「…俺の事、嫌いになったか?」



うぅ!何ですか、その捨てられた子犬ばりの哀愁感は!さすがに最悪って発言は傷付いたのかな?(変態は否定しない)
その伏せた目すら合わせられなくて、横を向いて



「…………嫌になりません。僕のマスターは貴方だけなんですから」


「ふっ、素直に好きですって言えばいいのに〜」


「か、勘違いしないで下さいよ!僕たちはそうプログラミングされてるから仕方無くですね!」



さっきの態度と一転して、マスターは意地悪く笑っている。
くぅ、悔しい…
ちょっとでも同情してしまった自分が嫌になる!



「はいはい、そうだね」


「じゃなかったらマスターなんて…」


「何だい?カイト」



ああ、マスター。
その顔は反則です、普段見せない柔らかな笑顔に





「…………好き、です…」






End
 

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