涼宮/ハルヒの憂鬱

□予測外な出来事に
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放課後の部室にて。


いつも饒舌な古泉が、妙に歯切れの悪い口調で話し掛けてきた。



「あの〜、キョン君」


「ん?なんだ?」


「その、お話したい事があるんですが…」


「ここじゃ言いにくい話なのか?」


「…はい。」



古泉が小さく頷くと、そのまま顔を伏せる。


何かあったのだろうか?


俺に相談するっていえば、ハルヒ関連の事か?
でも、そういった話は聞かなくなったな。

ハルヒはだいぶ大人しくなって、事件を巻き起こす事が無くなってる。
そう、俺達はハルヒに出会う前の平凡で普通な日常に戻っている。


…多少、退屈だと思ってしまう程に。





そんな事をぼんやりと考えながら、後ろを歩いて行くと玄関に着いた。



「おい、どこまで行く気だ」

「そうですね、中庭の方まで行きませんか?今日は天気がいいですし」




古泉がほんの少し困ったような、悲しそうな笑顔で振り返った。
不覚にもその顔にドキッと脈打ってしまった。
落ち着け、俺の心臓。
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