小説

□レベル1
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俺の名は桂小太郎

職業、攘夷志士、国を変える為に活動中。
好きな物…坂田銀時。


「先ずは敵(銀時)を調べる事が大切だ!」


レベル1:身辺を調べる


「ここが銀時の住処…」

電柱に身を隠しながら、万事屋銀ちゃんの看板を見る。やっと見つけた銀時の住処。一階はスナックか…確かここの大家が居る筈だったな。


「すいませーん、坂田銀時君の事で聞きたい事があるんですが。」

「まだ営業時間じゃないんだけどねぇ…、と言うよりお前さんは誰だい?」

「銀時君の友人桂小太郎です。」

「聞きたい事って何だい?」

「銀時君はいつ頃家に居て、何をしてますか?一人暮らしですか?未だに甘い物は大好きですか?あと…」

「ちょっと待ちな、一度に言われても困るよ。銀時は今2人の仲間と何でもやる仕事をしていて、基本的に仕事がなくて暇している筈さ。甘い物は医者に止められているって言ってたね。」

「そうなんですか、ありがとうございます。」

お礼にんまい棒を差し出すが、変な耳を付けた天人に「モットタカイオカシデモダセヨ!」と片言の日本語で言ってきた。仕方がないので、銀時にあげようと思ってた板チョコも渡し、スナックお勢を出る。



「大体の今の銀時が分かったな…ん、あれは銀時?」


気だるそうにレジ袋を持ち、両側にお勢さんが言っていた子達だろうか、眼鏡の少年と赤いチャイナ服を着た少女が居た。

見つかってはいけないと思い、先ほど隠れていた電柱にサッと身を隠す。ここからなら会話も聞けるし、何より銀時との距離が近い…!考えたただけでドキドキしてきたぞ!高鳴る気持ちを抑えながら、ゆっくりと振り返り、ジッと前を見て銀時達が来るのを待つ。あと少しで前を通るはずだ。


トントン


誰だ!こんな大事な時に俺の肩を叩く奴は!気が散って銀時を見失うではないか!この桂小太郎が天誅してや…


「……お前何してんの?」

振り向くと私が大好きな銀髪の男が居た。しまった…!

「み、見つかったァ!」

「銀ちゃん誰あるそいつ?」

見つかった事に軽くショックを受けていると、先ほど銀時と歩いていた少女が銀時に訊ねた。銀時はめんどくさそうに頭を掻きながら口を開いた。

「あー…あれだ、ただのヅラだ」

「ヅラじゃない桂だ!」

何度言ったら分かるんだっ!と銀時に言うが銀時は気にする事なく、少女と眼鏡をかけた少年を先に家に帰るように言った。銀時の言葉に二人は従い、残されたのは俺と銀時。

「…ふふ、久しぶりだな銀時!せっかく偶然に会えたのだからゆっくりと語り合おうじゃないか!」

「いや、偶然じゃねーだろ?明らかにお前が待ち伏せしてただろーが。てかふふって何だよ!てめーと語り合う暇はねーよ。じゃあなヅラ!」

「ま、待て銀時!」



(まずは知ることから始めましょう)



(甘い物持ってきたぞ!)
(…よこせ)




配布:夜空にまたがるニルバーナ




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