長編

□君との別れは、
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「・・・犬夜叉。私達がどうこう言ったところで先に進むとは思えません。この状況は、お前にしか変えられないんですよ。」


遠い目をした俺を見かねてか、
弥勒は重い空気を払うように錫杖を一振りすると、楓ババアの小屋へ戻って行った。


わかんねえ


かごめの考えが。


つーか、

うだうだ悩んでんのって性に合わねぇんだよちくしょう。

なんで俺がびくびくしなきゃいけねーんだよ!


「・・・かごめのばーか」


「なんですって!?」───そんな言葉が返ってくることを密かに待ちわびている自分が情けない。

いつからこんな骨抜きになっちまったんだろうな・・・


「犬夜叉」


珊瑚だ。

振り向く気にはなれない。


「・・・かごめは、
なんだって言ってたんだよ」


はあ、

と、ため息をつく音が聞こえた。

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