長編

□感情分裂
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突然何を言い出すのかと混乱する犬夜叉に彼女はきらきらと目を輝かせ彼に同意を求める。


「ね?」


そう押しを加えれ犬夜叉は眉を潜める。


「俺に連れていけっつーのか。」


かごめは甘えられるのを良いことに、自分を手足のように勘違いしているのではないかと思った。
彼を揺さぶり行きたい行きたいと必死にアピールをするかごめ。ついにはこんなことまで言い出した。


「おねがい、一緒に入ってあげるから!」

「なっ!?」


さすがにこれには驚く。予測不可能な彼女の発言に顔を赤くしたり青くしたり犬夜叉は大忙しだ。

かごめはそんな彼をじっと見つめた後、コロコロと笑った。


「冗談よ、ふふ。」


そんな彼女の肩を強引に掴み真正面から犬夜叉は自分と向き合わせた。つい先ほどとは全く違う、真剣な瞳にかごめは一瞬笑うことを忘れた。


「・・・・・・冗談じゃねえんだよ。」


肩を掴む手にグッと力が入る。
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