短編
□デートの後は
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「最近の犬夜叉はかまってくれない!」
そんなかごめの声に答え、今日は休日デート──とは言っても、行くのは話題の遊園地などではなく、二人がいつも立ち寄る公園だ。
ベンチに座り、肩を寄せ合う。
彼女からのお誘いは滅多にないため、犬夜叉のテンションは自然と上がっていた。
「どうしたんだよ、そんなにかまって欲しかったのか?」
軽い冗談で言ったつもりだったのだが、彼女は真剣な顔でうなずく。
「だって、犬夜叉ってばクラスでよそよそしくするし、最近やけに桔梗先輩と仲良いし・・・。」
犬夜叉は心外だ、とでも言うように目を見開いた。