短編
□席替えと、断った告白。
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席替えをする。
くじ引きで、後からの交換はなし。
と、言うことだったが・・・
「頼む、7番渡してくれよ。」
さっそく、インチキをしようとする者が。
真面目な委員長はそれを必死に阻止しようとしていた。
「だ、駄目だよ朔牙!
一番後ろの席がいいからって・・・」
「堅いこと言うなよ。
・・・もらった!」
朔牙──犬夜叉は一瞬の隙をついて委員長から【7】と書かれた紙を奪い取った。
窓際の、一番後ろ。
「取ったもん勝ちだろ。」
「あ〜・・・もう知らないからな。」
ため息をついて、うなだれる彼。
「それと、これもいただき。」
サッと音がして、またしても掠め取られたのは──
「【14】?何でだよ、誰かに頼まれてんのか?」
「・・・まあ。」
犬夜叉の曖昧な答えに彼は首を傾げた。