短編

□新しい繋がり
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昼休み、私は5時間目が始まる直前まで外でバレーをする。それが習慣だった。

ただいまの時刻は1時25分。授業が始まる5分前。

なぜこんなに早く席に着いているかというと──



「ずっと先輩のこと見てました。
付き合ってください!」

「悪い、好きな人いるから。」



毎日のように廊下で行われている告白シーンをこっそりと見るため。

大粒の涙を流す彼女は靴の色からして1年生だということがわかる。小柄で目はぱっちり、髪は緩く巻いて化粧はナチュラル。

そんなとても可愛い子の告白を断ったのは隣の席の朔牙くん。

私の片想い中の相手。

フるときの台詞はいつも同じ。


好きな人いるから。


彼は泣き出した彼女にもう一度謝るといつものようにずかずかと教室に入ってきた。

告白の現場をガン見してたなんて知られたくないから、私は慌てて視線を廊下側からそらす。


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