キリ番

□因果
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犬夜叉が妖怪退治の報酬として貰った野菜。


「あんまり多すぎるから、村の人にお裾分けしてくるね。」


かごめはそう言って小屋を出た。
後をついて行こうかとも思った犬夜叉だったが、そんな遠くはないし妖怪の臭いもないから大丈夫だろうと床に横になる。

それでも無意識に追いかけてしまう匂い。全神経を集中させ彼女を追っていると急に移動速度が早くなった。そしてどんどん村から遠ざかって行く。

不審に思った犬夜叉はすぐさま立ち上がり彼女を追った。


近付くにつれて彼の鼻はもう一つの臭いを捕らえた。

知らない男の臭い。

嫌な予感がする──犬夜叉は臭いの元まで急いだ。






臭いは川を隔て途絶えていた。しかし二人分の足跡はつい先程付いたものらしくはっきりと残っている。


(そう遠くには行ってないはずだ。)


犬夜叉は木の上に飛び乗り、辺りを見回した。

その時、


「放して、嫌だってば!」


50メートルほど先の茂みから聞こえた声。間違えなく彼女のものだ。


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