短編
□おんぶと我慢
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それは森の中を移動していた時のこと。
まだ昼間にも関わらず、薄暗い森の中。怪しい毒蛇や鼠の妖怪などが先ほどから目の前を行き来している。
ここを抜ければ人里なのだが──
「まだ着かないの?」
かれこれ歩き続けて5時間。彼女の足はとっくに悲鳴を上げていた。
「もう疲れたのか?だらしねーぞ、かごめ。」
列の先頭を行く彼──犬夜叉はそう言いながらずんずんて進んで行く。
このところ四魂のかけらに関する情報が少ないため、一刻も早く手がかりが欲しいのだ。
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