短編
□君の光
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50年という長い間
俺には時間が流れていなかった。
けど、あの日。
俺は解放された。
かごめの手によって。
──────
その日彼は、何か考え込んでいるようだった。
どうしたの、と尋ねても難しい顔で「別に」としか言わない。
これは、何かある──
そう感じた私は、ひたすら彼に話し掛けることにした。
そのうちボロが出るだろう。
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