長編

□君との別れは、
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最近、と言っても彼女とはここ暫く会っていない。かごめに聞かせようとしているのかと犬夜叉は気分が悪くなった。

桔梗はスッと目を細めると自分の生まれ変わりと呼ばれている女を睨み付ける。


「犬夜叉が私の元に来てくれないのは・・・お前のせいか?」


そう言われてもかごめは動じなかった。そんなつもりはない、とだけ答えると顔をそらす。

彼女を庇うように犬夜叉は前に立った。


「そんな言い方しないでくれ。
俺の意志だ。」


挑戦的な金色の瞳に笑い声を洩らし、桔梗は擦り寄ってきた死魂虫をそっと撫でる。


「先ほどのお前達の会話は死魂虫が教えてくれた。かごめの言う通り初めからにしよう。私たちはやり直せるのだから。」


あと3メートル、2メートル・・・犬夜叉の暖かい腕に包まれることを望み、一歩、一歩と歩みを進めてくる。

かごめは固まったまま動かない犬夜叉の背中を押した。


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