短編U

□かごめかごめ
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いつものように嫉妬心が沸き起こる。かごめかごめでは髪を頭の上で結んだ女の子が後ろの正面をあてた。


「かごめ様!」

「当たり!じゃあ次は私が中ね。」


彼女は中心に座り膝を抱えた。子供たちは再び歌い出す。ぐるぐると回ってる中、犬夜叉が木から飛び降り輪に近づいた。歌が続く中女の子がコソッと、


「犬夜叉様も入りますか?」


そう聞いた。


「・・・・・・おう。」


犬夜叉はまさか誘われるとは思っていなかったため一瞬驚いたものの、すぐに首を縦に振った。
力を入れたら砕けてしまいそうな小さな白い手を握り、一緒に回り始める。


「・・・・・・後ろの正面だあれ。」


歌が終わり、全員の足がピタリと止まる。

かごめはスッと意識を集中させた。

生まれつき持っている力のお陰で、彼女はこの遊びで一度も“後ろの正面”を当て間違えることはなかった。
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