甘・ギャグ夢

□紙ヒコーキ
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カキーンッ!





野球の球が当たった音やボールを蹴る音、皆の掛け声が聞こえてくる放課後





俺は一人屋上に居た





「帰宅部ってのは暇だよなぁ・・・」





ダチの元就は生徒会、幸村は剣道、佐助はバスケ、慶次も帰宅部だが女と一緒にさっさと帰っちまうし・・・





「あいつもサッカーしてるしよぉ・・・」





屋上からはグラウンドがよく見える





特にサッカー部は中心でやってるし





「暇だし・・・そうだ!」





昔、慶次から聞いた噂話。その頃は適当に受け流していただけどよ・・





カリカリカリッ・・・ペラッペラッ・・





「出来たぜ・・海賊機第一号!」





手にあるのは一機の紙ヒコーキ。慶次から聞いた話と言うのはこうだ





「なんでも、紙ヒコーキに想いを書いて飛ばしたら相手に届くらしいぜ!想いが!」





というものだった、ちなみに俺が書いた想いってのはある奴に伝えたいことで・・





けど違う奴が拾ったり、俺だってバレるのが嫌なので名前は伏せておいた





「あいつの元まで飛べよ?」





そう願いを込めて飛ばした





久々に作った割には上手く出来た紙ヒコーキは風に乗って遠くへ遠くへと飛んで行く





「あ、やべっ!ι」





途中で少し強い風が吹いて紙ヒコーキはどんどん失速していく





ふわり、ふわり・・・あ、落ちた





落ちたのは丁度グラウンドの中心。お目当てのサッカー部





Ah-?何だこれ・・・





ペラリ





「やっべι」





ふと柵に背を向けて顔を隠す、なんせ拾った相手が・・・





「政宗かよ・・っ///」





そう政宗、俺はあいつが好きだ。だけど臆病な俺は何も言えず友達の関係を保ったままで





もし飛ばしのたが俺ってバレたらどうしようか、実は遊びで投げたって嘘をつこうか





恐る恐る振り向いて見ると、こちらを見上げてニヤリと笑う政宗の姿





「!!!///」





真っ赤になった俺はまた背を向ける、あぁ男として恥ずかしい、女々しくないか?俺





Me too!!!!





「Σ!・・・政宗っ?!」





後ろから聞こえてきた大声に驚いてまた振り向くと紙ヒコーキを開いてこちらに微笑む政宗が居た






ヒコーキ


(俺は君が好きです)

(その言葉を俺はどれだけ待ったか)





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