リクエストBOOK
□雪溶け
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もうすぐ春…。
今、イナズマキャラバンは北海道にいた。
士「もうすぐ春だな…。」
士郎は少し淋しそうに呟いた。
隣にいた染岡は士郎の表情に気付く。
染「そうだな。それがどうしたんだ?」
士「雪溶けがあるんだ。」
出来るだけ自然に聞く染岡。
士郎は小さい声で答えた。
士「アツヤがね…雪、大好きなんだ。いつも二人でびしょびしょになりながら遊んでた。だから溶けてほしくない…んだ。」
あの日、アツヤが消えてから士郎は少し淋しそうだった。
心の中で喧嘩したって、お互いを支えながら生きていた二人。
しかしアツヤが消えて士郎は自分を支えられずにいた。