リクエストBOOK

□キオクノカケラ
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染「う…んっ…」

豪「染岡!!」

豪炎寺は握っていた手を離し染岡を見た。

豪「大丈夫か、染岡!?」

豪炎寺は染岡が目覚めて喜んだ。
しかしそれは絶望へと変わる。

染「お前…誰?」

その言葉が頭の中にこだまする。
自分の体が徐々に冷えていくのがわかる。
このあとみんなが来てくれて、でも染岡は誰一人知らなかった。
記憶喪失…だ。

これが…俺への罰か?
大切な人さえ守れなかった俺の…。
なら…いっそ受け入れよう。
あいつは俺といないほうが幸せだ。
きっと…

豪「外…出てる。」

風「えっ…ちょ…っ!豪炎寺!!」

風丸が呼び止めたが豪炎寺はそのまま行ってしまった。

風「大丈夫か…?あいつ。」
塔「平気じゃない?」

染「…」

円「どうした?染岡。」

染「暖かい…」

一同「?」

染「誰かが握ってくれてたのかな…?手…すごく暖かい。」

染岡は笑っていた。
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