青春真っ盛りなボクたち
□on your mark-オンユアマーク-
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文化祭2日目
みんなが最後の開店準備にとりかかる中
しばし、お休みをしてるのは連日大忙しだった塚原くん
かすかに香る消毒のにおいと白い天井の下で
《ポショ・・・ポショ・・・》
《ポショポショ・・・》
彼の静かなひとときが・・・
「「「「「あ」」」」」
今 終わった。
「あー要おきちゃった」
「・・・にしてんだよ!!おめーらは……っ!!」
保健室のあるベッド。
そこで要が寝ているのを発見したあたしたちは、じーっと要を見ていたのでありました。
(ちなみに祐希はケータイ構えてたよ!)
「うはーっみーちゃたーみーちゃったー!要っちの寝顔みーちゃったー!」
「要可愛いー!」
「す、すいません。要くんが寝てるなんてめずらしかったのでつい・・・」
仰向けになっていた要がもぞもぞと布団をかぶる。
「要くんたちのクラス、おばけやしきの開店準備始めるみたいなのでみんなで呼びにきました」
「あーそ・・・」
「ねーねーっゆっきーオレのケータイにもその写メおくって〜」
「いいよ」
「オレもー」
「あたしもー!!要の寝顔なんてレアだ!」
「暁はダメ」
「なっ?!なんで?!」
「ってそこは何やってんだ!!」
要が会話を聞きつけて起き上がる。
そして主犯である祐希に襲い掛かった!(←
「撮っただろ!お前写メ撮っただろ!」
「寝顔の?撮ってないよ、そんなの」
「じゃ、見せてみろよケータイ!」
「いや、激レアショットっていうのは、あんま人に見せると価値さがるから」
「撮ってんじゃねーか!!」
起きた要はいつもの調子で祐希を殴った。
つまんないなぁ〜。どうせならサイコーに寝起き悪ければいいのに!!(←寝起き最悪な人
怒ってる要に千鶴が言った。
「おいおい要っち。今からそんなにはじけてたら、今日一日もたねぇぜ?」
「好きではじけてねぇ!」
「え?キレることが趣味なんじゃないの?」
「ふざけんなー!」
「ホラ、はじけすぎだってば要っち!なんせ今日は…」
ふふふふふと笑いながら両手をわきわきさせて力説する千鶴。
・・・千鶴さん、大丈夫ですか?
「自分のクラスのだしものをやりつつ遊ばねばならんという、まさにオレたちの若さと体力が試されるハードスケジュールだからな!」
「じゃオレ先行ってまーす」
「ホラ、ゆっきーなんてやる気もりもりだぞ!要っちも早く早く!」
「わーってるよ・・・」
祐希、悠太、千鶴が出て行った保健室でだるそうに座る要。
と、ヴヴヴ・・・
「っとメールだ」
「誰からでしょうか」
「彼女?」
「いねぇーよ」
パカッとケータイを開く。
数秒の沈黙。
「ぷっ」
あたしは思わず吹き出した。
ケータイ画面には間抜けな寝顔の要さん。
ちなみに送信者は祐希だ。
・・・あたしには送ってくれないのか、このヤロー。
そう毒づいていたら、横の要がブルブル振るえて。
「祐希!!!!まてゴラァーーーーーーーーー!!!!!!!!!ケータイよこせ、ケータイ!!!!!」
ベッドを降りて駆けて行った。
春ちゃんとすぐさま後を追う。
「うわ、来たっ要来たっ悠太早く早く」
「今すぐ消せーーーーーー!!!!」
「要ー廊下走っちゃいけませんよーーー!!」
「うっせぇ暁も走ってんじゃねぇか!!!!」
「まっ待ってくださーい!(泣」