青春真っ盛りなボクたち

□きょう、あした、あさって。
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(要視点)


(はームダにつかれた・・・)


オレは昼休みの一件からぐったりしていた。
机に頬杖を付いて、ため息。


(ったく、あいつらといるとくだんねぇとこに体力が・・・)


まぁムキになってるオレもオレだけど。


(まぁでも、悠太がタッチされたとこで昼休憩終わったし、そこで終わり・・・)


―すすす・・・


(ん?)


なにかが擦るような音がして、そっちを向く。
と、壁の下にあるあのちっさい扉が空いた。


(!!?)


しかも、顔を出したのは悠太。
スー・・・ッと手を伸ばしてくる。


「てめ・・・っ」

「タッチ」


がたっと、椅子が鳴った。


―ぴしゃっ!!


「ん?塚原くんどうしたの?」

「あ、い、いえ・・・ん、なんでも」


教師が気づいて声をかけてきた。
いつもならありえない速さで扉を閉めてった悠太。
適当に教師に返しながら、体を戻そうとした時。


(ちっくしょ。あいつ意外に・・・っ)


視線を感じ振り向く。


(〜〜〜っっっ!!)


祐希と小ザルが馬鹿にしたように笑っていた。

オレはスッと消しゴムを手に取り、奴らに見せ付ける。
そして消しゴムにタッチ。


「っ?!」

「で、ここでさっきの公式をあてはめ・・・」


教師が黒板の方を向いてる隙に、勢いよく投げた。

くるっと、教師がふりむく。

見つかる寸前で席に座り前を見た。


「あてはめてでてくる二つの答えを・・・」


―ゴチッ


頭に衝撃。


っんだよ!!


イライラしたまま消しゴムを拾って、小ザルたちに構えた。その瞬間。


「はい、じゃぁ塚原くん」

「えっ」


教師が振り向いた。
しかも指名。
正直、聞いてねぇ。


「あ、えっと・・・あの・・・す、すいません、忘れました・・・」


ぐっと堪え席に座ると、また視線。
振り向く。


(〜〜〜〜〜っっっっ!!!!)


さっきより馬鹿にするような奴らの顔。


くっそーーーふざけんなし。
休み時間覚えてろよ!!


 
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