BL

□愛しの君
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「あんまり飲むなよ?」
「分かってるよ」

ロシアはフランスとフランスの家で酒を飲んでいた。

「まあ、お前は酔うまで飲まねえしな」

普段は酒など飲まないロシアも今日は飲みたい気分らしい。
アルコールのあまり強くないのをちびちび飲んでいる。

「イギリスみたいに飲まれたら困るからな」
「酒癖が悪いんでしょ」
「ああ、ものすごくな」

飲みほしたのかロシアはグラスをテーブルに置いた。
フランスは2杯目だがロシアは1杯目をようやく飲み終えたところだった。

「次飲むか?」
「いや、いいよ」

フランスも残りを飲みほし、隣に目をやった。
まっすぐどこかを見つめるロシアはまるで
遠い地にいる恋人に思いをはせる青年のようだった。

「ねえ、」
「なんだ?」
「イギリスくんが酔い潰れたときって、誰か迎えにくるの?」

イギリスの話題をふられ、少し驚いた。
答えぐらい分かるだろうに。

「アメリカが迎えに来るよ」

その答えにやっぱりというような笑みを浮かべた。

「本当、あの2人って仲良しだよね」
「そうだな。ケンカばっかりだけど」
「・・・日本くんが言ってた」
「?」
「ケンカするほど仲が良いって」
「・・・・お前たちもそうだな」

ロシアは自分の恋人とのことを言われ、そうだねと言って笑った。

「僕が酔い潰れたら、中国くんが迎えに来てくれるかな」

苦笑まじりに言うとフランスは頬杖をついて言った。

「迎えに来てくれるだろ」
「そうだよね」

ロシアはほっとした。

「ほら、早く帰った方がいいぜ?愛しの中国くんが待ってるぞ」
「うん、今日はありがとう」

イヴァンは席を立ち、小さく手を振って家を出た。


「はあ・・・・いいな、ああいうの。羨ましいよ」






†あとがき†
初作品でした!
フランスとロシア様が難しかったです・・
なりきれてなかったらどうしよorz

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