KOH(KINGU of HETARE)


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咲山は腹を抱えて笑い出した。腹筋が釣りそうだ。まさか佐久間が鼻血を出すほどに襲撃を感じるとは。
どうやら染まっているらしい。



「ヤバい、貧血になる…鼻血飲んじゃってる…!」


「あはははは!ひぃ…ひぃ…っ」


「あ、床に垂れた…あわわ…要戸がかっこいい…ぎひゃぁ」


「ぎゃははははは!」




「佐久間くん!?大丈夫?!」



咲山の笑い声を聞きつけて、誉が2階まで上がってきた。聴覚を上げていなかったらしく、何が起きているか把握しきれていないらしい。



「誉お疲れ」


「何のんきにしてんの!大丈夫佐久間くん。これ使って抑えて、綺麗だから……って源田くん!?源田くんどうしたの!?」



佐久間に使っていない手拭いを渡して、隣りに気絶した源田を見つけ駆け寄る。
首の脈をとれば気絶しているにも関わらず脈が速く、指先が熱くなるほどに熱を持っているのが分かった。



「熱中症!?なんなの2人ともどうしたの修二!?」


「ぎゃはっははははは!!」


「修二!」










「プクク…大会には救急箱持ってこいよお前ら」


「「……」」


「2人とも大丈夫?。源田くん、水飲みなさい。佐久間くんはシャワー室貸そうか、血、流そ」


「……ごめん」

「……かたじけない」


「かっ、かたじけない?」



NEXT 2012.7.15
―――――――
全然免疫が着いてないじゃん!って話。
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