KOH(KINGU of HETARE)
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「お昼?特にどこでとか誰ととか決まってないかな」
「っじゃあ良かったら…あの…今日は、俺と…その…」
もじもじと顔を赤くするがたいの良い同級生に、何とも言えず癒やされる。
「源田くんがお昼に誘ってくれるんだ。嬉しい」
「!っいいのか!?」
「あ、やっぱり誘ってくれようとしてたんだ。よかった、勘違いだったら恥ずかしかった」
「!」
彼女に恥をかかせてしまうところだった。もちろん誘いたいと思ったが、不安に思わせたなんて申し訳ない。
「、もしよければ…っ俺とお昼を食べて欲しいんだ…!」
「………」
すでに了解を得ていたにも関わらず、再度誘われた誉は一瞬きょとんとして源田を見上げる。
それにハッとして慌てた源田を見て呆けていた誉はクスリと笑って源田の胸をポンッと手の平を当てるように叩いた。
「誘ってくれてありがとう。ちゃんと言ってくれると嬉しさ倍増だね!」
にっこりと笑った誉は、源田の前髪に手をのばしてクシャリと撫でた。
「それと、ちゃんと言えて偉かったね」
「ッッッ」
じゃあお昼に迎えに行く。っと言いながら誉は自分の教室に向かった。