KOH(KINGU of HETARE)
□6
1ページ/5ページ
「源田くーん、迎えに来たよー…って、あれ?佐久間くんに修二だ」
「俺らもいいか?」
「うん、もちろん」
「要戸さん!あのっ…場所移動するから!」
「ん。分かった」
源田が先頭をきり、横を佐久間が歩く。
間隔を開け、その後ろを誉と咲山が歩く。
ガチガチに緊張する源田を後ろから見て誉はクスクスと笑う。それを見て咲山は目を細める。
「楽しんでるな」
「面白いよー。彼なんであんなにガチガチになったり赤くなったりするの」
「(ええー…そりゃお前…)」
「そのわりに注目あびるとすっごいかっこいいよね。本当に分かんないねー面白い」
そうこう言っている内に、いつも源田達が食事をとる資料室につく。佐久間が勝手に作った合い鍵を使用し入室する。
「……合い鍵とかって勝手に作っていいの?」
「良いわけねーよ。けど毎回毎回ピッキングしたくねぇだろ」
「うーん…そうだね。まあピッキングで無理して鍵壊すよりかはいいか」
入室すると、誉は部屋の中を見て少し目を見開いた。