KOH(KINGU of HETARE)
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「誉さん!おはようっ」
「おーおはよう源田くん」
「今日のお弁当は春雨と肉団子。誉さんが甘辛い味好きだって聞いたから甘辛いのにしたんだ」
「やった!お昼楽しみ」
「お茶は烏龍茶にしたから」
「中華だねー」
あれから源田は更に誉に懐いた。あの戦いっぷりを見たからなのはもちろん、彼女は自分がどんなに女々しい趣味や特技があっても嫌わない。むしろ好意的に見てくれると確信したのだ。
「あ、そうだ源田くん。聞いたらグラウンド整備今日もなんだって?」
「ん。だから鬼道が今日はオフにして、土曜日死ぬようなメニューをやって日曜日休みにしてくれる」
「(死ぬような…)そっか。なら今日剣道部見に来ない?良かったらだけd 「行く!」 …おお」
食い気味に返事をした源田に、誉は笑う。
「実は俺から言う気で…あの佐久間も行くから」
「よろしくな」
「うわ!?佐久間!?」
「うわって何だうわって」
背後から顔を出した佐久間に源田は肩を跳ねた。誉はニコニコと手を振る。佐久間もよっと手を振る。