君が居る今、私の知らない過去


□酒盛りでもヤンデレの香り
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肉巻きおにぎりが出来上がるとリビングに戻る。ワイングラスがいくつも置かれ、シャンパンも開けられていた。
いとこの結婚式で貰った白ワインも空けられていた。酸味が強いものだが、生粋のイタリア人には問題がなかったらしい。



「有紗ー!!これすっごい美味しい!」


「山芋の天ぷらだよ。次は豚肉の天ぷらを作るね」


「風丸のそれはなんだい?」


「モグ 肉巻きおにぎり モグ どうするんだめちゃくちゃ美味い」


「はい濡れティッシュ」


「モグ ありがとう」


「はいビール」



プシュッ

有紗が瓶ビールの蓋を開け、風丸に渡す。黒ビールだ。
風丸の喉が何度も上下する。



「プハァッ!」


「いい飲みっぷり」


「くーっ、美味い。生きてる」


「あ、その感覚分かる」



有紗は大酒飲みだ。酎ハイなら際限を知らない。
飲める友人が、社会人枠で入学してきた友人2人しか居なかった。そのため、呑める友人がこちらではたくさん居ることを知ってたまらなくなってしまう。

フィディオ達も肉巻きおにぎりを食べる。



「「「Delizioso!!」」」



 
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