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□2位の女
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私は、いつも2位だった。

勉強も、運動も、人気も、能力も、恋愛も、全て2位だった。


もしかしたらみんなは2位の何が不満だ。自慢だろうと言うかもしれない。





しかし私は、この“2位”が、心底嫌いだ。



親友はいなかった。2番目に仲のよい友人とはよく言われたが。

両親は私を愛して自慢にしてくれたけど、1番に妹を愛していた。




どんなに勉強しても1位は別の子で、勉強しなくても私は2位だった。













1位にも、3位にもなれない、まるで呪いのようだ。







 
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