短編集T

□ヤりたくて…
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「何でおれがてめェの下にならにゃなんねェっ?!!」

「おれが掘るからに決まってんだろ。」

「〜っ!!掘る言うなーっ!!!てめェが下になれ!!」

「断る!」

「じゃあ交渉決裂だな。黙って一人で寝ろ!!」

「おいっ!?」





…ジムに一人、取り残された。





ガンッ


ここまで呼び出すのにも苦労したってのに…。
つうかあいつは何なんだ?!

漸く思いが伝わって、さぁヤるぞって意気込んでたのによ。
今まで我慢してたおれがバカみたいじゃねェか!

こんな事なら力ずくでもヤっときゃ良かっ…いや、早まるなおれ!
これはあいつなりの照れ隠し…に違いない!
そうと分かりゃ、おれがあいつをその気にさせるしかねェな。

全く手のかかる男だぜ…。
まぁそんな奴に惚れちまったおれもおれだがな…。










「うし!これで行くか。」

これならコックもすぐに躯を預けるだろう…。



コックに蹴られまだ少し痛む頬をさすりながら、ジムを後にした。






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