短編集T
□乗り物
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「あら、チョッパー。何読んでるの?」
「乗り物の図鑑…かしらね。」
チョッパーが芝生の甲板で読書をしていると、
ナミとロビンが声を掛けてきた。
「うんっ、世界の乗り物図鑑を見てたんだ!
おれが今まで見たのも結構載ってるぞ♪」
そう言ってチョッパーはニコニコと、
今まで自分が見た、又は乗った事のある乗り物
について、図鑑を指差しながら話し始めた。
「あ、でもウェイバーは載ってないぞ!?」
「そうね〜。あれは空島特有の乗り物だから、
空島に行った人にしか分からないのよ。」
ナミがウインクしながら二コッと笑う。
「そっかぁ、おれ達しか知らないって事だな♪
…ねぇナミ、カルーやマツゲも乗り物なのか?
あとハサミも!」
「んー…まぁそうなるわね、人を乗せて運ぶから。
それにしても懐かしいわ〜、みんな元気かしら♪」
「…アラバスタ。本当に懐かしいわね。」
「「!!」」
それまで黙って会話を聞いていたロビンが
ポツリとそう言い、ナミとチョッパーはハッとした。
アラバスタまでは、ロビンとは敵同士だったから…。
「ご…ごめん、ロビン…。」
ナミはバツが悪そうに謝る。
「フフ、謝る事はないわ。今はこうして
一緒に旅をしているのだし……ね?」
そう言ってロビンはニコリと微笑んだ。
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