MUGIWARA
□サンタクロース
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しぃ〜…ん……
8人揃ったダイニングにて、数秒間流れる静寂。
「………もう一度聞くわね。」
さっきのは、見間違いかもしれないわ…。
ナミが声を震わせながら、か細く言った。
「……サンタクロースが……いると思う人、手を挙げて…?」
「は〜い♪」
「おれもおれも!」
「当然いるよな。」
「………………ルフィとチョッパーは甲板に遊びに行っていいわよ。」
「「やったぁ〜♪♪」」
バタン!
2人の出て行った後のダイニングで、
ナミはもう一度だけ…僅かな希望を胸に聞いてみた。
「…サンタクロースがいると思う人ッ?!」
1、2…3………あぁ…やっぱりこいつら本気なのね……。
ナミの目前には、まっすぐに手を挙げて、サンタクロースはいると
肯定の意を表しているウソップ、サンジ、ゾロ………。
「…手……下ろしていいわよ……。」
チョッパーやルフィの夢を壊すまいと気を遣ってるだけかと思ったのに…。
ナミは男5人のバカっぷり……否、純粋ぶりに驚きを隠せない。
年長組のロビンとフランキーに視線を移すと、
ロビンはクスリと笑っており、フランキーは言葉を失っている。
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