ボンゴレ島物語

□6、夏到来
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短い命の限りを尽くして鳴くセミの声が青空でぎらつく太陽の熱を倍増させているのは気のせいだろうか。
きっと気のせいではない。
そんなことを思いながらハルは作物に水をやるべく外に出た。
出て、目が点となる。
昨日の時点でほんの少ししんなりとしていたのは認めるが、あっさりとこんな風にならなくてもいいのに、と思うような惨状が起きていた。
植えていた作物が全て枯れていたのだ。
「は、はひーっ!!」
ハルの叫び声に先日生まれたヒヨコが小さく鳴いたのだった。
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