ボンゴレ島物語

□16、女神
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思えばそれは試練であり、新たな命の誕生のためのものだったのかもしれない。

ハルとツナヨシが意識を取り戻した時、2人は真っ白い空間にいた。
2人の前にはふよふよと漂う白金の輝きを持つ球体。
何故そんなものが目の前にあるのか。
何をどうするべきなのか。
まるで初めからわかっていたかのようにハルは手を伸ばし球体に触れた。
とくり、と球体が鼓動を打つ。
とくり、とくりと白い空間に響く音。
命の音。
「    」
ツナヨシが音もなく告げた名に球体が反応をする。
輝く意思、安定した鼓動の音。
規則正しく響くそれにハルとツナヨシは微笑み目を閉じた。
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