ボンゴレ島物語

□0、全ての始まり
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『ボンゴレ島というところにあるんだが』

あ、普通の島なんだ、と安堵したのは仕方ないのかもしれない。

『旅に出るので牧場をどうしようかと迷い。信頼のおけるハルに託すことにした』

ここまで来てハルは口をぱっかりと開ける。
間抜けな表情だろうが気にしていられない。

『船のチケットも同封しておいた。学園には伝えてあるから』

ひくひくと頬が震える。
怒りなのか、驚きすぎなのか。
ごちゃまぜの感情からはわからない。

『期待しているよ。ハル』

勝手に決めて、勝手に期待しないで欲しいとハルは憤る。

『ハルが大好きな父ジョットより』

最後の締めくくりはいつもと同じで脱力感が生まれた。
「・・・チケットの時間」
とりあえず島に行けば両親がいるだろうから文句を言わねばと同封されていたチケットを取り出す。
チケットの日付を見てハルは、とうとう叫んだ。
「は、はひ〜っ!!」
チケットに書かれた日付は次の日を示していたのだ。
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