ボンゴレ島物語

□1、出会い
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ツナヨシは、その日納品を頼まれていた牛乳を届けに町へと出向いていた。
その途中、ちょうど町へと降りる道で結構大きめの鞄を片手に少女が駆けていくのを見た。
町へ行く道とは違う道を走る少女は、一年前に越して来て、数日前旅に出ると急に飛び出した夫婦の妻にそっくりだ。
肉親だろうか。
彼女が走り去った方向には、今は住人のいない牧場があるだけなのだから。
「・・・ジョットさん達いないんだけど・・・」
首を傾げるツナヨシの服の裾を引っ張る感触に我に返る。
足元を見ればナッツが何かをその大きな瞳で訴えていた。
「あ、牛乳届けないと!!」
牛乳もだが食材となる物は鮮度が大切だ。
「急げば大丈夫かな」
牛乳を納品してすぐに少女を追いかけることを決めるとツナヨシは足早に町へと向かった。
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