ボンゴレ島物語

□3、初カブ
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一週間だけハルの手伝いをしていたツナヨシは、一週間が経ったいま自分の牧場で動物の世話をしている。
ハルの所とは違い、ツナヨシのところは牛や羊などを中心としているのだ。
それも一通り終わった頃。
聞きなれた声が牧場に響く。
時間を見ても彼女の作業が終わっていていい時間だ。
それにしても何かあったのだろうか、と思いながらツナヨシは小屋から出た。
「ツナさん!おはようございます!!」
「おはよう、ハル。どうかした?」
「はい、これ見てください」
ずいっとハルが差し出したのはカブ。
ツナヨシの記憶が正しければこれはハルが初めて植えたものだろう。
だとしたらハルの興奮具合も納得がいく。
ツナヨシも種から育てた作物が初めて実ったときそれはそれは嬉しかったのだから。
「ハルが初めて植えたカブだろ?良かったな。良いカブだよ」
「本当ですか!?ツナさんに褒められると凄く嬉しいです」
「そ、そう?」
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