ボンゴレ島物語

□15、再会
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真夜中。
ツナヨシはボンゴレ島にある隠れ入り江にいた。
準備した荷物と船の晩をジョットに頼まれたからである。
暗い闇色の海に吸い込まれたら二度と戻れない気がするとツナヨシは水面を見つめて思う。
「待たせたね」
声が聞こえたのに振り向けばジョットが黒いローブを纏いフードで顔を隠した誰かを連れていた。
どくりと心臓が波打つ。
誰かの側にただよう小さな光り。
一見蛍にも見えるがそうではないと本能が告げる。
「ハル」
手を伸ばせば呼応するかのように光りは漂い手のひらへと収まる。
「ハル」
この小さな光りはハルだと確信出来た。
愛おしい女(ひと)なのだと。
光りは奮え、粒子が膨らむ。
伸びた光りの粒は腕をかたどり、徐々に人の形へと姿を変化させていく。
「ハル」
「ツナさんっ」
抱きついてきた少女を抱きしめた途端に2人の間で光りは弾けた。

遠のく意識で微笑みあうジョットとダニエラを見たのはきっと気のせいではない。






やっと出会えた愛しい人。




続く
久々すぎて収集がつかない内容に・・・え、これ試練?試練じゃないですよね。ふふ・・・計画無しの連載は今度からやめようと誓います。
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