捧げた物語

□ほたる
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しばらく歩いていると小さな光が飛んだ。
「ツナさん!蛍ですよ!!」
ぱっとハルの顔が輝き蛍を追う。
繋いでいた手を離すことなく引っ張られて、恐らく舞白が言っていたであろう穴場についた。
わぁ、とハルが感嘆の声をあげる。
綱吉も目を奪われていた。
小さな光が幾つも灯っているのだ。
それがふわりと空を舞う。
「綺麗です」
「うん・・・綺麗だ」
しばらく蛍を堪能した帰り道。
未だに歌い続ける声が途切れてハルが綱吉を見た。
「ツナさん。ツナさんも甘い水が好きですよね?」
一瞬、彼女の言っている意味がわからずに首を傾げる。
「もし蛍だったら辛い水よりも甘い水に惹かれますよね?」
「ああ・・・確かに甘い方がいいな」
辛いのは飲みにくい。
「でもですね、辛党の蛍は辛い水に惹かれますよ」
彼女らしい考えに綱吉は笑い、ハルを見た。
「そうだね。それとさ、辛い水でもハルがいるなら俺はそっちに行くな」
「はひ?」
「だって、ハルがいるんだから辛い水も幸せな水になるだろう?」
それに、と綱吉はハルを引き寄せた。
「ハルが甘いから辛くても口直しできるし、な?」
顔を赤くして何か言おうとしたハルの口を口で塞ぐ。
唇を離した後、綱吉は満足げに笑った。

ほら、君は甘い水。


END
珈琲牛乳様、リクエストありがとうございます!ツナハルの甘ということでしたが・・・甘いですか?蛍も時期的におかしいですが・・・(--;)オリキャラが登場したのが不快でしたら消しますけど・・・こんなものですが貰ってください。か、書き直したがいいなら別のを書きます・・・よ?(同じ結果になりそうですけど)
お持ち帰りは珈琲牛乳様のみです。他の方は、ご遠慮下さい。
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