宝の箱
□写真
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新しい人生が始まる。
多分、嫌な世界で苦しむ世界だろうけど、頑張っていける気がする。
「ツナさん、」
俺の隣に座る彼女とは、いつからだろう。
彼女とは、リボーンの件で揉めて殴られたのが最初の出会いだった。
それから、彼女は俺に一目惚れしたと言っていつも何かあると隣に来てた気がする。
公衆の真ん前でも、抱き着いてきたり告白めいた言葉を紡いだりと、恥ずかしいこともあった。
けれど、そんな彼女だからこそ今も俺を好いてくれる。
「ハル、後悔しない?」
未来でも俺に助言をしてくれたり、俺の為に泣いてくれたり、俺達にご飯を作ってくれたり。
京子ちゃんも、ハルと同じ様に…それ以上に俺を支えてくれていた。
けど、ハルの嘘が解る様になったりして、やっと気付いた。
「ハルはツナさんが好きなんですよ?後悔なんてしません」
俺はハルが好きなんだって。
京子ちゃんを好きだと思っていれば、悩む必要もなくて楽だったんだ。
ハルをきっぱりフれなかったのも、俺の中の気持ちが超直感が俺を止めてくれていたから。
「そっか…」