イナズマイレブン

□子供の玩具
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(黒裂真命×千宮路大悟&堤美智×千宮路大悟)
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「どう、録画できてる?」
「ばっちりだよ」
 ……遠くから少年たちの声が聞こえる。大悟はゆっくりと目を開ける。
「ん…ここは?」
ここはどこだ、自分は何をしていたのかと考えを巡らすよりも先に、あっ、と気付いた彼らが大悟の顔を覗き込む。
「いいタイミングで目覚めましたね、千宮路さん。堤美、ちゃんと回してる?」
「もちろん」
「なにが…」
 状況を理解できていない大悟に、ビデオカメラを構えた堤美がぐっと近づいた。反射的に顔を手で顔を覆おうとしたが、手が動かないことに気付く。その両手には拘束具がはめられていた。ガチャガチャと音を立ててもそれは外れそうにもない。
「なっ、なんだこれは!」
「千宮路さんったら、起きてから質問ばかりですね」
 くすりと笑う黒裂に大悟は慌てて周りを見渡した。妖しい赤色をした照明、手にはめられた拘束具、いや両足も拘束されている。今自分が仰向けになっているところはベッドの上か。起き上がろうと試みるが、芋虫のようにベッドの上で動くばかり。
「なんの真似だ…」
 キッと黒裂をにらみつけるが、にらみつけられた本人は全く動じていない様子だ。
「そうですねぇ…」
 もったいぶった調子でベッドにあがり、そのまま大悟の上に跨る。黒裂の手が大悟の腹に触れ、やっと自分が衣服を纏っていないことに気付きハッとした。
「なんというか、俺たちの好奇心に付き合ってほしいと思いまして」
「ちょっと手荒い感じになってすみませんね」
 横から堤美が平謝りをしてくる。
「大人をからかうのはいい加減にしなさい」
「俺の淹れたコーヒーでぐっすり眠った貴方を運んで、服を脱がせて、拘束させるの…結構大変だったんですよ…」
 大悟の言葉を無視するかのように、くつくつと笑う。それもすぐ恐ろしいほど無表情に変わり、その手がやらしく大悟の素肌をなぞる。
「んぅっ…」
 軽く素肌に触れられただけなのに漏れそうな声に、大悟は慌てて口を閉じる。変に体が熱い。睡眠薬の他にも薬を盛られたのか。
「声出してください、せっかく良い絵が撮れているんですから」
 黒裂が大悟の首筋を舐め、音を立てながら吸う。大悟は声を抑えようと、不快感も込めて眉間にシワを寄せた。黒裂はその表情を一瞥すると視線を大悟の素肌に落とした。そのまま愛撫の箇所をだんだんと下げてくる。鎖骨を指先でなぞりながら尖りを舌で転がす。声が漏れる代わりに、ガチャガチャと手枷が音を立てる。
「はっ…すごく硬く立ってますね」
 尖りを甘噛みしながら黒裂があげた目は笑みをたたえていた。堤美が黒裂の唾液で濡れた大悟の尖りを映し、大悟の顔を映す。
「っ、」
 顔を逸らし撮られないようにするものの、すぐに回り込んで来て大悟の顔がアップで撮られる。
「ああ、そういえば言い忘れていましたね。ちょっとでも俺たちの気分を損ねさせでもしたら、この映像、ばら撒きますから。俺たちの顔と声は分からなく加工して」
 淡々と告げられる言葉に大悟は慌てて黒裂を見た。
「やっ、やめてくれ…!」
「やっと怖がった」
 満足そうにつぶやく黒裂は顔を近づけ、両手で顔を挟み大悟に口づけをする。
「んんっ!」
「くっ、くろさき……!?」
 堤美が頓狂な声をあげる。キスをする予定はないと聞いていた彼は、慣れたように大悟の口を吸う黒裂の姿に思わず生唾を呑み込んだ。
 撮れ。目を開けて堤美を見た黒裂はそう言っていた。慌てて二人のキスシーンを収める堤美。
黒裂の下で成す術もなくキスを受ける大悟は苦しそうにもがく。口を離しながら、じゅるっと舌を吸われて思わず大悟が声をあげる。
「あっ…はぁ、はぁっ…」
「ふぅ、俺の淹れたエスプレッソの味だ…」
 濡れた口を手の甲で拭う。同い年とは思えないほど大人びている黒裂に堤美の緊張がドキドキと音を立てる。キスひとつ。それだけで見ているこちらが酷く興奮している。カメラ目線をあげる黒裂の瞳は赤い照明で更に濃い赤みを帯びて、堤美を貫いた。それもすぐに大悟へと移る。
「千宮路さん、感度高めなんですか?」
 後ろ手に大悟のそれをゆるゆると扱く。
「うっ……っん…ううっ!」
「あ、そうか。堤美が盛ったアレのせいか」
 堤美もいいこと考え付いたよね、とわざとぐちゅぐちゅ音をたてるように扱いた。
「やめっ、やめろぉっ!くぅっ…!!」
 びくびくっと拘束した四肢が動く。それでも黒裂は扱く手を止めようとはしない。
「挿れる前に一度出しますか?」
「あっ、はあぁっ…っく…あ…」
「なんだ、もう喋れないんですか」
 つまらなそうに言い、さらに扱くスピードをあげる。
「堤美、千宮路さんにアレ挿れて」
 うん、と頷く堤美から黒裂はビデオカメラを受け取る。手を休めることなく片手で扱きながら、ビデオカメラで快感を享受する大悟の顔を収める。
「千宮路さん、今からもっと気持ちよくなりますから」
 潤滑剤を手に出しながら堤美が笑う。そのてろてろになった手で大悟の蕾を撫でる。
「ひぐっ!!んぁっ!!」
 堤美の手から逃れるように腰を浮かす大悟。
「わざわざ挿れ易くしてくれるんですね」
 堤美の指が、ぐっと大悟の中に入り込む。
「くうぅっ!」
 ゆっくりと指の抜き差しをする堤美。大悟は苦しそうに息を吐きながら、同時に射精の快感にも襲われて頭の中が混乱しているのを意識の遠くで感じた。
「やっぱり初めてっぽいかな。やっと二本目」
 に、とピースサインを見せる堤美に黒裂はやっぱりと息をつく。
「だと思ったよ。千宮路さんを傷つけないように慎重にしておくれよ」
「分かってるって。俺たちも挿れるんだし、変に恐怖心植えつけちゃったら俺たちが困るもんな」
「んん…あぁ…はっ、あん」
「薬で少しは緩んでいるはずなんだけどな…」
 黒裂は色づいた声をあげはじめた大悟を見た。所詮本能には逆らえないのか。戸惑いながらも気持ち良さげな声を漏らす大悟が初々しくて、今までこういうことをされる経験がないのだろうと黒裂は思った。自分がこの人の初めてをいただくのか。そう考えると興奮から黒裂の血液がぶくぶくと沸騰しそうなくらいに煮え立った。
「堤美もういい。早くバイブ挿れて」
「慎重にしろって言ったのはどっちだよ。…って、黒裂おまえ」
 真っ赤な顔をした黒裂は早く自分も気持ちよくなりたいといった表情を見せていた。
「なんだか…千宮路さんが気持ちよさそうなの見てたら、我慢できなくなったって言えばいいかな?」
 なんだよそれ、と堤美は笑う。
「じゃ、一つ目挿れるから」
 簡単に欲情するところなんて、自分とまるで同じだ。先程からズボンの下に硬い膨らみを感じながら、しかし堤美はどこか黒裂に安心を覚えた。
 指を引き抜き、潤滑剤をバイブに垂らし多少慣らしが不十分だと思われるそれにゆっくりと埋め込む。
「うああっ…!」
 苦しそうに声を出す大悟をよそに、堤美は二つ目のバイブも中に埋め込んだ。
「電源入れるぞ」
 うん、と頷く黒裂。カチッと二つのバイブの電源を入れると、大悟の声がますます激しくなる。
「堤美、これ」
 手渡されたビデオカメラを堤美が受け取るや否や、黒裂は急いでズボンを脱ぐ。既にいきるそれを思わず撮ると、やめろとレンズを手で覆われた。
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